2020年に新構築された新認定看護師について

看護の現場でスペシャリストとして活躍できる認定看護師。「地域医療に貢献したい」「活躍の幅を広げたい」「キャリアアップを目指したい」といった人におすすめの資格です。1995年に日本看護協会により誕生した制度の一つとされています。認定看護師制度の目的は、専門看護師や看護管理者を育てること。この目的を実現させるべく、さまざまな現場で高水準の看護を実践できる看護師の育成が求められています。

認定看護師制度は2020年に再構築され、特定行為研修という新たな分野が組み込まれました。特定行為研修は、高齢化が進む日本で今後求められる在宅医療の充実化に関係するものです。在宅医療を推進するためには看護師の手が必要であり、そのための教育として2020年に認定制度が新しく再構築されました。新認定制度は、2020年を教育の年とし、2021年に移行して認定審査を開始、2026年に旧認定制度の教育を終了、2029年に旧認定制度の認定審査を終了するといったスケジュールによって完全移行が実現されます。

新認定制度に組み込まれた特定行為研修を受けることで身につくのは、実践的な理解力と思考力、判断力など。在宅看護を必要とする人へ柔軟に対応できる人材として成長できます。認定看護師を目指す場合は、新しい認定制度改定をしっかりとチェックしておきましょう。これまでの認定看護師の資格をお持ちの場合は、特定行為研修を受講したのち、必要な手続きを行うことで新認定看護師に認定されます。